診療報酬明細書は、「レセプト」とも呼ばれ、患者が受けた診療について、病院や診療所などの医療機関や保険薬局が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療費の明細書のことをいいます。これは、医療機関等で実際にかかった医療費のうち、患者が負担した医療費の残りを保険者に請求するものです。
一般に診療報酬明細書は、患者氏名、保険者番号、病名等を記入した上書き部分と、診療報酬点数欄で構成されています。具体的には、患者氏名、性別、生年月日といった個人情報、患者の健康保険加入情報、請求元の名称、診療科、病名、診療月に行った薬、注射、処置、手術、検査、画像診断、リハビリなどの点数が記載されており、被保険者毎に医療機関等が月単位で作成します。医療機関等は1日の診療行為を点数化して患者ごとに1ヶ月分をまとめ、この点数を合算して、保険者に医療費を請求することになります。1点10円で医療機関側には審査の上、請求から2ヶ月後に支払われます。